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なぜ、本物のお菓子みたいなふわふわクッションが好調? コラボする食品メーカーの狙い(2/2 ページ)

宝島社が食品メーカーとコラボして、ロングセラーそっくりなクッション付のファンブックを販売している。その狙いについて同社の広報担当者に取材した。

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背景に北海道チーズ蒸しケーキのヒット

 今回のチョコパイのクッションを企画した背景にあるのは、2023年12月発売の『北海道チーズ蒸しケーキFAN BOOK』のヒットだ。北海道チーズ蒸しケーキは、山崎製パンのロングセラー商品で、昔からのファンが多い。付録として同商品のふわふわ感などを再現した大きなぬいぐるみを用意したところ、SNSなどでも話題となった。


発行部数17万部を突破した宝島社の『北海道チーズ蒸しケーキFAN BOOK』の付録(提供:宝島社、以下同)

 山崎製パンは、若年層やライトユーザー層の商品認知度・ブランド力向上を目的としたロングセラー商品のグッズ化に取り組んでいたこともあり、商品化が実現した(参考記事)。

 宝島社ではこうした有名企業の商品をモチーフにしたクッションやぬいぐるみを次々と販売しているが、消費者に支持されている理由についてどう分析しているのか。同社の広報担当者は、「コロナ禍以降、おうち時間の充実が重視されてきて、その中で特に『食』と『住』に関する注目度が上がったように思います。これまで当たり前のようにそばにあった『食』のブランドにも、われわれは実は非常に愛着を持っていたことがグッズ化によって改めて認識できたのではないでしょうか。クッションなので『住』を充実させるアイテムであることもポイントです」と説明する。


本物そっくりの見た目にした

 クッションというアイテムは、もちっとしていたり、ふわふわとしていたりする食感の商品と親和性が高い。そして、ロングセラー商品の再限度が高ければ高いほど、SNSなどで話題になりやすいこともヒットの背景にあるのではないかと同社は分析している。

 宝島社は2024年12月27日に『新宿中村屋公認 ふわふわ肉まんBIGクッションBOOK』(3289円)を発売するなど、この分野の商品に注力している。有名企業とコラボしたこれらの商品はどこまで売り上げを伸ばせるか。


ふわふわ感を再現

北海道チーズ蒸しケーキFAN BOOKの表紙

宝島社の『新宿中村屋公認 ふわふわ肉まんBIGクッションBOOK』(出所:プレスリリース、以下同)

触り心地の良さもアピール

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