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サントリーの「割って飲む」ドリンクが好調 「売れるのか?」と悩む上司を「タコパ」で説得(3/4 ページ)

サントリー食品インターナショナルが手掛ける「おうちドリンクバー」シリーズが好調だ。おうちドリンクバーは炭酸水などで割って飲む濃縮タイプの飲料で、2024年4月に発売したところ、年内目標(4〜12月)の2倍強を売り上げた。開発の経緯をブランドマーケティング本部の宮内優洋氏に聞いた。

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100パターン近くのレシピを試飲

 開発の過程で最も苦労したのが、中味の設計だ。完成品として売られている炭酸飲料と、おうちドリンクバーは微妙にレシピが違うのだという。

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おうちドリンクバー C.C.レモン(プレスリリースより引用)

 会社としては、飲む際におうちドリンクバー1:炭酸水4で割ることを推奨している。しかし、「甘いものが苦手だからかなり薄めに」「お風呂上りに飲みたいからさっぱり薄めに」「今日は疲れているから濃いめに」など、気分やシーンに合わせて飲みたい濃さは変わってしまう。「おうちドリンクバーに求められたのは、『濃い』『薄い』といった差があっても、例えばC.C.レモンの味の幅に収まるようにすることでした」(宮内氏)。

 また、炭酸水だけでなく、コーラや果汁飲料、牛乳などの飲み物で割ることが想定された。そこで、試作時には、さまざまな割材を用意し、とにかく割って飲んでを繰り返したという。

 開発当時、フレーバー候補は4種類あり、割る時の割合も1:4、1:3、1:6など複数を試す必要があった。割材は12パターン用意し、合計100回ほど味見した。レシピの設計には半年以上かけたという。

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