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メルカリ“まさかの”好決算 取引高横ばいも、営業利益79%増のワケ(4/4 ページ)
メルカリの業績が、ここにきて絶好調だ。取引高が横ばいなのに、営業利益は好調な理由とは…。
「メルカリハロ」は売り上げベースでも成長を模索
国内では、CtoC取引の活性化に加え、越境ECやBtoC領域への展開が求められてきている。BtoC領域においては、単発アルバイト仲介サービス「メルカリハロ」などの新サービスが好調な滑り出しを見せているようだ。今後のメルカリは、「モノ」の市場だけでなく「ヒト」の市場という新たな分野で収益機会を獲得していくことだろう。
メルカリの2025年6月期第2四半期決算は、取引高の横ばいが続く中で、コスト管理とフィンテック事業の収益化により、大幅な利益成長を遂げた。
今後は、特に国内市場の成長維持、フィンテック事業の拡大、米国事業の収益改善がカギを握る。これらの施策が成功すれば、メルカリの企業価値は一段と向上し、株価のさらなる回復が期待される。
成長と収益性のバランスをいかに取るかに注目が集まりそうだ。
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