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約170店の大量閉店! ドミノ・ピザは2位に転落するか? 1位を狙うピザハットとの違い長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/5 ページ)

宅配ピザの勢力図が変わりそうだ。コロナ禍に大きく店舗網を拡大したドミノ・ピザが閉店ラッシュとなり、2位のピザハットは安定成長を続けている。両者の差はどこにあるのか。

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 オーストラリアのドミノ・ピザ・エンタープライゼスは決して無茶な経営をする会社ではなく、店舗を出し過ぎて失敗したのは日本法人だけである。

 東京チカラめしやいきなり!ステーキの実例からも、いったん「落ち目」と人々が認識し、失墜したブランドが盛り返すのは容易なことではない。今後は、コロナ前の600店くらいまで減る可能性が高い。大都市圏以外や、駅から離れた持ち帰り需要が少ない店から切っていくだろう。

デリバリー全体が勝負所に直面

 ドミノ・ピザに限らず、宅配・デリバリー市場は外食の復活により、全般に縮小している。2024年12月にサカーナ・ジャパン(東京都港区)が公表した「デリバリー市場レポート」によれば、同年1〜12月のデリバリー(出前)市場規模は7967億円、前年同期比7.6%となった。とはいえ、2019年比では90.5%増であり、一定のニーズはあることから、どこで下げ止まるかが注目だ。

 直近の決算でも、宅配寿司「銀のさら」、宅配御膳「釜寅」などを展開する、ライドオンエクスプレスホールディングスの2025年3月期第3四半期連結売上高は、171億4700万円で、前年同期比2.3%減。出前館の2025年8月期第1四半期の連結売上高は110億480万円、前年同期比8.7%減とやはり落ち込んでいる。何も、ドミノ・ピザのみが苦戦を強いられているわけではないのだ。しかし、ドミノ・ピザのコロナ禍における発展ぶりが強烈だっただけに、凋落の印象が強く見えてしまっている。

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