ファミマの「服」から、セットアップで着れる新作 傘や文具など日用品も強化:プロダクトInsights
ファミリーマートは2月25日、オリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」の新商品を発売した。着回しやすいアイテムを追加し、全身トータルコーディネートのバリエーションを拡大する狙いだ。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ファミリーマートは2月25日、オリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」の新商品を発売した。着回しやすいアイテムを追加し、全身トータルコーディネートのバリエーションを拡大する狙いだ。また、昨年からスタートした文具ラインからも、新色アイテムを展開する。
2025年春夏のテーマカラーはブラウンで、新作として撥水、UVカット、ストレッチ機能を備えた「ジップアップジャケット」(黒・ブラウン、3990円)、「ジョガーパンツ」(黒・ブラウン、2990円)、「アウターTシャツ」(ブラウン、1490円)を展開する。ジップアップジャケットとジョガーパンツは、セットアップとしての着用も想定している。
定番商品からは、ファミリーマートのコーポレートカラーをイメージした「長袖アウターTシャツ」(1998円)を展開する。新たに雨具として「晴雨兼用折りたたみ傘」(2215円)も発売する。
2024年4月よりコクヨと共同開発し展開している文具ラインからは、「優しいきもちの色」をイメージした「メッシュポーチ」(790円)と、「マーカー」(990円)を発売する。
コンビニエンスウェアは、ファミリーマートが2021年に立ち上げたアパレル事業だ。「いい素材、いい技術、いいデザイン」をコンセプトに、ファッションデザイナーの落合宏理氏と共同開発している。素材やシルエット、パッケージデザインにこだわり、それまでコンビニで売られていた緊急需要向けの衣料品とは異なるコンセプトを打ち出した。
2024年度はコンビニエンスウェアでのトータルコーディネートを目指し、品ぞろえを拡大することに注力する。商品本部長の島田奈奈氏は「昨対比1.5倍の売り上げを目指す」としている。
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