売れ行き好調なファミマの「服」 昨対比1.5倍を目指す、次の一手が「文房具」なワケ(1/2 ページ)
ファミリーマートは、2024年度もアパレル事業に注力する方針だ。同社は21年から新ブランド「コンビニエンスウェア」を立ち上げ、靴下やTシャツなどを販売。以降も続々とアイテムを拡充している。
ファミリーマートは、2024年度もアパレル事業に注力する方針だ。同社は21年から新ブランド「コンビニエンスウェア」を立ち上げ、靴下やTシャツなどを販売。以降も続々とアイテムを拡充し、23年11月には、コンビニエンスストア初となるファッションショーを開催した。
コンビニエンスウェアのコンセプトは「いい素材、いい技術、いいデザイン」。ファッションデザイナーの落合宏理氏と共同開発している。素材やシルエット、パッケージデザインにこだわり、それまでコンビニで売られていた衣料品とは全く異なるコンセプトを打ち出した。
人気の火付け役となったのが「ラインソックス」だ。同商品は、白地にファミマのイメージカラーである青と緑のラインが入った靴下。SNSでは「#ファミマソックス」や「#ファミマの靴下」といったタグとともに、着用した様子やコーディネートを紹介した写真が数多く投稿されている。また、俳優の木村拓哉氏がラインソックスを着用した写真を投稿し、話題を呼んだ。累計販売数は1000万足を突破し、名実ともにコンビニエンスウェアの代表格となっている。
ラインソックスの人気を追い風に、同社はアイテムの数や種類を徐々に拡充。下着やタオルといったアイテムから、現在では撥水パーカーやカーディガン、ショートパンツ、スウェットなど今までのコンビニには並んでいなかったカテゴリーを取りそろえている。人気ブランドや地域限定アイテムの展開にも積極的だ。
23年11月に国立代々木競技場で開催したファッションショーでは、総勢94人のタレントやモデルが、設置されたファミリーマート店舗を舞台にウォーキングを披露。新作アイテムも展示した。
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