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売れ行き好調なファミマの「服」 昨対比1.5倍を目指す、次の一手が「文房具」なワケ(2/2 ページ)
ファミリーマートは、2024年度もアパレル事業に注力する方針だ。同社は21年から新ブランド「コンビニエンスウェア」を立ち上げ、靴下やTシャツなどを販売。以降も続々とアイテムを拡充している。
昨対比1.5倍の売り上げを目指す
また、11月24日にオープンした「ファミマ!!麻布台ヒルズ店」では、限定商品としてデニムジャケットやサロペット、クルーネックセーター、フライトジャケットを販売。壁面を大きく使い、アパレルショップさながらにアイテムを陳列している。同社の商品本部長である島田奈奈氏によると、同店舗における初週の売り上げは100万円を突破。特にファミマのロゴが入ったTシャツが最も売れたという。島田氏は「こうした売れ行きを参考に、今後展開するアイテムの生産量や投入時期を検討していく」と話した。
24年度は、新たに2つのテーマに注力する。1つ目は、コンビニエンスウェアでのトータルコーディネートを目指し、品ぞろえを拡大することだ。ボタンダウンシャツやキャップなど新しいジャンルのアイテムを計画している。
2つ目は、コンビニエンスウェアブランドから文房具を展開することだ。通常、コンビニでの文房具は、「うっかり忘れた」「失くしてしまった」といった「緊急需要」に対応する位置付けだった。しかし、同社は文房具を緊急需要ではなく、「選好品」へとシフトチェンジすることを目指している。コンビニエンスウェアと同様に落合氏がデザインを担当し、大手文具メーカー・コクヨと共同開発を行う。
新たな展開を見せるコンビニエンスウェア。島田氏は「文房具も含めて、昨対比1.5倍の売り上げを目指す」としている。
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