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「また高層ビルが建つのか」 再開発はなぜ「負」のイメージが強くなったのか(1/7 ページ)
東京や大阪など、大都市部で再開発が盛んにおこなわれている。その意図は何なのか、そして“良い再開発”と“悪い再開発”の差は何なのか……。
大阪駅を出るとすぐ、突如として目の前に緑の丘が現れる。2024年に開業した「うめきた公園」だ。梅田駅北側の貨物駅周辺、通称「うめきた」再開発の一環として整備された公園で、広さは約4万5000平方メートルと東京ドーム1個分とほぼ同じ大きさ。公園の中心には噴水があり、巨大な芝生が広がる。それだけの巨大な緑地が、大阪駅前という超都心に現れたのだから驚きだ。
当初から各所での評判がよく、私も開業早々に訪れ、その様子をレポートした。本記事の担当編集者も現地を見て驚いたそうだ。高層ビルが密集しがちな都心部において、これほどまで緑が広がる光景はなかなか見られない。昼は親子連れ、夜はカップルが集まり、すでに近隣の人々の憩いの場所になっている。近年の再開発にしては珍しく、賞賛されている例だといえよう。
いま「再開発」というと、どこか「負」のイメージを持つ人も多い。しかしうめきた公園の場合、大方の反応を見ているとそれは「成功」したといえそうだ。
では、一体何が他の再開発案件とうめきた公園を分けたのか。近年の再開発について考えながら、その成功要因を考えたい。
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