なぜ、現代人は「ちいかわ」に魅了されるのか 関連ショップも大盛況の裏側:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)
男性ファンも比較的多く、関連ショップも盛況の「ちいかわ」。Twitter(現X)での展開から現在に至るまで、どのような展開をしてきたのかをまとめる。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。
人気アニメ・漫画「ちいかわ」のキャラクタービジネスが好調だ。キャラクター・ブランド・ライセンス協会(東京都千代田区)が主催する「日本キャラクター大賞」で2022年と2024年にグランプリを2度も受賞し、3度目の受賞も近い予感がする。
キャラクター・データバンク(東京都港区)によると、ちいかわの市場規模は既に100億円を超えており、さらなる拡大も見込まれている。関連グッズは多岐にわたり、版権を持つスパイラルキュート(東京都中央区)が、東名阪を中心に専門店の「ちいかわらんど」の常設店を12店舗も展開している。グレイ・パーカー・サービス(東京都中央区)が運営するオンラインストアでも、多種多様な商品を展開する。
そのうち6店がパルコにあり、パルコとの関係は密接だ。
「まじかるちいかわストア」という魔法少女バージョンの店もあり、新宿マルイと大阪の梅田HEP FIVEに常設店、名古屋パルコにPOP UP店がある。沖縄の浦添パルコシティには、「シーサーのおみやげやさん」という常設店もある。
ちいかわには「ちいかわ」「ハチワレ」「うさぎ」の3大キャラクター以外にも数多くの人気キャラクターがいる。各ショップでは、各キャラに関するぬいぐるみやキーホルダー、タオル、トートバッグなどの定番商品を販売するだけでなく、期間限定や地域限定のコラボ商品も次々と展開する。推しキャラを持っている人にとって、お金がいくらあっても足りないほどの“増殖”ぶりだ。
今や、ちいかわらんどを中心とする、ちいかわショップの勢いは、サンリオに迫るのではないか。しかも、ちいかわの場合「食」に関連するショップが非常に強い。
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