タイミーと物流企業が連携 災害時支援の人材をスポットワーカーで確保
タイミーと物流事業を手掛けるAZ-COM丸和ホールディングス(埼玉県吉川市)は3月5日、「大規模災害時における相互協力協定」を締結したと発表した。両社が連携することで、災害時における人材供給の機能を果たす狙いがある。
タイミーと物流事業を手掛けるAZ-COM丸和ホールディングス(埼玉県吉川市、以下丸和)は3月5日、「大規模災害時における相互協力協定」を締結したと発表した。大規模な災害が発生した際、物資拠点での支援業務を行う人員をいかに迅速に確保するかが課題となっている。両社が連携することで、災害時における人材供給の機能を果たす狙いがある。
丸和は以前から、各自治体と協定し、被災地へ支援物資を輸送する拠点の運営などを行っている。2024年10月にはタイミーやさいたま市と協力し、「大規模災害時の物流などに関する研修会」を開催。タイミーワーカー7人が参加し、物資拠点での支援業務に関する座学、実技、グループディスカッションを実施した。
今回の協定締結により、両社は大規模災害時における「物流などに関する研修会の開催」「支援業務を担う人材をタイミーで募集」「支援業務の運営に関する共同研究プロジェクト」の3点で連携する。人材募集では、丸和がタイミーを活用し、研修受講者に求人を公開。研修未受講者でも対応可能な支援業務の募集については、タイミーがアプリ内で積極的な周知協力を行うという。
タイミーの小川社長は「タイミーにはスポットで働きたいワーカーが1000万人以上登録しており、物流業界の経験者など災害発生時に力を発揮できるユーザーも多い。タイミーを通じて、災害発生時の復旧・復興に貢献できると考えている」とコメントした。
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