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情報収集を異次元の効率化 ChatGPT「タスク」機能の活用法を徹底解説その悩み、生成AIが解決(2/2 ページ)

1月からChatGPTの有料ユーザー向けにベータ版が提供されている「タスク」は、あらかじめ設定したタイミングで指定した指示を実行できる機能だ。Web上の情報を定期的に集めるといったことも可能なので、柔軟性の高い情報収集ツールとして活用できる。

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情報収集の精度を上げるには?

 自分が求めている情報を収集されやすくするには、「どんな内容を」「どこから」「どのくらい」集めたいかを明確に指定することがポイントになる。具体的には、以下のようなフレーズを使って指定すると、精度がぐっと上がる。

  • テクノロジーについてのニュースを、AI、ハードウェア、モビリティなどのカテゴリ別にピックアップして教えてください。カテゴリは必要に応じて追加してください。
  • 日本企業の動向を重点的に扱ってください。
  • 情報源は信頼性の高い複数の媒体をバランスよく利用してください

 逆に、定義があいまいな指示はしないほうがいい。例えば、「ビッグテックのニュース」と指定したケースでは、ビッグテックの定義を明確にしていなかったためか、思うような情報が集まらなかった。

 情報収集用のチャットを複数作成している場合など、通常のチャットに埋もれてしまいそうなら、「プロジェクト」機能でフォルダを作り、そこにまとめておくと便利だ。タスクの設定後にそのチャットをプロジェクト内に移動させても引き続き問題なく実行される。


複数の情報収集タスクを作成している場合は、プロジェクト内にまとめておくと管理しやすい

 登録済みのタスクは、プロフィールアイコンをクリックすると表示されるメニューの「タスク」から確認できる。一覧から鉛筆のアイコンをクリックすると設定が表示され、ここからスケジュールの変更やタスクの一時停止が可能だ。


チャットから日本語で指示して登録した場合も、設定上は英語の指示として保存される

 なお、タスク設定の変更はチャット上からも行える。出力内容についての細かい修正などは、チャットから指示するほうがスムーズだろう。

柔軟にカスタマイズできるのが強み

 ChatGPTのタスクを使った情報収集は、従来の情報収集手段の課題を解決するツールとなりそうだ。

 SNSやニュースアプリなど、多くのツールがユーザーの閲覧履歴などに基づいて情報をレコメンドする仕組みを取り入れている。ただしこれらは自分でコントロールしきれないため、常に理想どおりの情報が集まる環境を維持するのが意外と難しい。

 一方で、ニュース媒体のSNSアカウントをフォローしたり、RSSリーダーを使ったりといった手段は、自分が選んだ情報源からの情報だけに頼ることになるため、視野が狭くなりがちだ。

 タスク機能なら、情報源には一定の柔軟性を持たせながら、集める情報のカテゴリや方向性は詳細に指定するといったことが可能になる。「帯に短したすきに長し」だった従来ツールの短所を埋めるものとなるだろう。

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