2015年7月27日以前の記事
検索
連載

情報収集を異次元の効率化 ChatGPT「タスク」機能の活用法を徹底解説その悩み、生成AIが解決(1/2 ページ)

1月からChatGPTの有料ユーザー向けにベータ版が提供されている「タスク」は、あらかじめ設定したタイミングで指定した指示を実行できる機能だ。Web上の情報を定期的に集めるといったことも可能なので、柔軟性の高い情報収集ツールとして活用できる。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

連載:その悩み、生成AIが解決

アイデアが浮かばない、こんな無駄な作業なくしたい――。ビジネスパーソンを悩ませる日々のさまざまな困りごと、ChatGPTに聞いてみませんか? ITジャーナリストの酒井麻里子氏がプロンプトの書き方を伝授する。

Q.業務に必要な情報収集を効率化したいと考えています。AIを使って、条件を細かく指定してニュースを集めることはできますか?

 ビジネスパーソンにとって、自身の業務領域に関する情報収集はマスト。とはいえ、日々Web上で複数のサイトを横断し、情報を集めるのは地味に時間と手間がかかる。

 1月からChatGPTの有料ユーザー向けにベータ版が提供されている「タスク」は、あらかじめ設定したタイミングで指定した指示を実行できる機能だ。Web上の情報を定期的に集めるといったことも可能なので、柔軟性の高い情報収集ツールとして活用できる。


ChatGPTの有料ユーザー向けにベータ版が提供されている「タスク」は柔軟性の高い情報収集ツールとして活用できる。写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

著者プロフィール:酒井麻里子(さかい・まりこ)

ITジャーナリスト/ライター。生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン「TechComm-R」運営。


条件を指定してニュースを収集

 今回は、テクノロジー関連企業が公開したプレスリリースを収集するためのタスクを作成した。

 まず、画面左上のモデル選択で「GPT-4oとタスク機能」を選び、チャット上の指示でタスクの内容を設定する。このときプロンプトをひと工夫することで、実際に受け取る情報のサンプルを確認できるようになる。

 まずは以下のように、収集したい内容を指定した上で「まずはサンプルを出して」と指示しよう。

プロンプト

その日に出されたテクノロジー関連企業のプレスリリースを、企業の公式サイトやプレスリリース配信サイトなどの情報を元にできる限り多く収集してください。まずはサンプルとして、昨日のプレスリリースを元にまとめたものを見せてください。

 出力されたのが、以下の画像で示したものだ。収集したい情報や送信時刻だけを指定した場合、そのまま設定が確定してしまうことが多い。サンプル出力のプロセスを挟むことで、どんな情報が収集できるのかを事前に確認できる。求めている情報とずれていると感じた場合に、この時点で調整ができるので便利だ。

回答

 サンプルの内容で問題ない場合は、続いて送信時刻を指定する。チャット上で以下のように指定すればいい。なお、時刻の指定では「毎日7時と19時」のような1日に複数回の実行や、「第1、第3水曜日の8時」といった隔週設定なども可能だ。

プロンプト

ではこういった内容で、毎日18時に知らせてください。

回答

 チャット上で登録確定の返答が返ってきたら、これで設定は完了だ。設定した時間になると、そのチャットに情報が送られてくる。ChatGPTの設定からデスクトップ通知やメール通知を設定しておけば、通知を受け取ることも可能だ。


定期的なタスクとして設定した場合、同じチャット内に蓄積する形で情報が送られてくる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る