調査リポート
インターネット広告費、過去最高を更新 実際「何」が売れた? 電通G4社が分析(2/2 ページ)
電通が2月27日に発表した「2024年 日本の広告費」によると、インターネット広告費は、前年より3187億円増加し、3兆6517億円(前年比109.6%)と過去最高を更新した。その構成比は日本の総広告費全体の47.6%を占め、5割を超える勢いだ。
動画広告好調 何が売れた?
ビデオ(動画)広告は、前年比123.0%の8439億円と、広告種別で最も高い成長率となった。その内訳は、動画コンテンツの間に挿入されるインストリーム広告が4260億円(構成比50.5%)、Web サイト上の広告枠や記事のコンテンツ面などで表示されるアウトストリーム広告が4178億円(同49.5%) となり、ほぼ同水準だった。
また、取引手法別では運用型広告が84.4%を占めた。
ソーシャル広告は、前年比113.1%の1兆1008億円となり、2019年の推定開始以降はじめて1兆円を超えた。インターネット広告媒体費に占める構成比は37.2%となった。
ソーシャル広告を種類別に「SNS系」「動画共有系」「その他」に分類すると、SNS系が4550億円(構成比41.3%)、動画共有系が4054億円(同36.8%)、その他が2404億円(構成比21.8%)となった。
2025年のインターネット広告媒体費は、前年比109.7%の3兆2472億円になると予測されている。
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