インタビュー
吉野家の「ラーメン」欧州1号店の反響は? なぜ牛丼ではなくラーメンを選んだのか:「ばり馬」は通用するか(1/5 ページ)
吉野家ホールディングスがラーメン事業を加速させている。人気ラーメン店をグループ化して、「牛丼」「うどん」に次ぐ“第3の収益源”に育てていく方針だ。2024年10月には子会社のウィズリンクを通じて欧州に初進出、どんな反響があるのか。
吉野家ホールディングス(HD、 東京都中央区)が、事業の多角化を進めている。全国に1259店舗を展開する「吉野家」、415店舗を構える「はなまるうどん」に続いて、「ラーメン事業」を“第3の収益源”に育てていく方針だ(店舗数は2月末時点)。
同社の業績(2025年2月期第3四半期)を見ると、ラーメン事業を中心とする「その他」セグメントの売上高は前年同期比142.5%の72億5900万円、営業利益は同1億1800万円増で増収増益となった。
同社の河村泰貴社長は「世界で一番ラーメンを販売する外食グループになりたい」と宣言。2024年10月には、子会社の「ウィズリンク」(広島市)がとんこつ鶏ガラ醤油の「ばり馬」で欧州市場に初進出した。英北部スコットランドの首都エディンバラに店舗を構える。
2019年に吉野家HDが買収したウィズリンクは、「ばり馬」のほかにも丸鶏醤油ラーメン「とりの助」や石焼濃厚つけ麺「風雲丸」など複数ブランドを展開。シンガポールや香港など海外店舗も運営しており、「吉野家HDにとって海外の水先案内人のような存在」なのだという。
ラーメン事業の勝ち筋と欧州初進出の「ばり馬 エディンバラ コックバーンストリート店(以下、エディンバラ店)」の反響について、吉野家HD グループ企画本部 茅野誠氏、ウィズリンク 秋月大輔社長に聞いた。
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