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なぜ、ルクア大阪にスタバが「6店」もあるの? それでも売上が好調の秘密週末前に「へえ」な話(3/4 ページ)

JR大阪駅直結の商業施設「ルクア大阪」に、スタバが6店舗もある。「なぜ6店舗も?」と思われたかもしれないが、売り上げは好調のようで……。

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ドミナント戦略のメリットとデメリット

 ……ここまで読んで、勘の鋭い読者は気付いただろう。店舗ごとに「ターゲットを変えている」のだ。店舗開発を担当している植月誠さんによると「顧客データを分析したところ、多くのお客さまが店を使い分けていることが分かってきました」という。

 コーヒーを持ち帰りたい、誰かとゆっくり話したい、席でゆっくりしたい――。その日の気分や目的に応じて、「今日は〇階のスタバに行こうか」と考える人が多いようだ。


「LUCUA 2階店」はティーに特化

お客の8〜9割は女性

 ルクア大阪というひとつの施設内で、スタバはドミナント戦略(特定エリアに集中的に出店する戦略)を展開している。そのメリットとして、まず挙げられるのは「サポート面」だ。何らかの理由で、スタッフが急に休んでも、他店で余力があれば、その人がサポートに入れる。

 エリアを担当する管理スタッフも、移動時間を短縮できるため、状況を把握しやすい。また、ある店が満席の場合、お客を別の店舗へ案内することもできる。


地下2階店

「スターバックス リザーブ バー」として、西日本で初めてオープン

 一方のデメリットは、長く営業している店舗がどうしても”古びて”見えてしまうことだ。ルクア大阪でいえば、9階にある一般的な店舗がそれに該当する。2011年にオープンした店舗のため、他の店舗と比べるとどうしても古さを感じるのだ。

 さて、店舗を増やしたので混雑が解消されているのかと思いきや、そうでもない。「満席」のことが多いので、お客からは不満の声が寄せられているようだ。

 こうした状況が続けば、7店舗目も視野に入ってくるわけだが、既存店のリニューアルも検討しなければいけない。 「攻め」と「守り」の両方を意識しながら、店舗運営のかじ取りが続きそうである。

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