なぜ、ルクア大阪にスタバが「6店」もあるの? それでも売上が好調の秘密:週末前に「へえ」な話(2/4 ページ)
JR大阪駅直結の商業施設「ルクア大阪」に、スタバが6店舗もある。「なぜ6店舗も?」と思われたかもしれないが、売り上げは好調のようで……。
売り上げ好調の秘密
それにしても、なぜ同じ施設に6店舗も構えているのか。ルクア大阪が誕生したのは2011年で、その年、9階にスタバをオープンした。まずは、1店舗からのスタートである。
当時、ルクア大阪の目標は売上高250億円、客数1900万人だったが、結果はどうだったのか。売上高は340億円で、客数は4060万人。施設に多くのお客が詰めかけたので、スタバの店内は「混雑」が続いていた。
アンケート調査をしても「混雑していて、店内に入れない」といったコメントが並んだ。この不満をなんとか解消しなければいけない――。こうした課題を抱えていた中で、2015年に3店舗を出店。さらに、2018年、2022年にもオープンした。
同じ施設に6店舗もあるのに、なぜ売り上げが好調なのか。特に気になるのは、2階である。このフロアに3店舗もあるわけだが、それぞれどんな特徴があるのか。
3店舗のうちの1つ「LUCUA 1100 2階 アトリウムガーデン店 」の特徴は、入口付近にあって、花屋「青山フラワーマーケット」との併設店舗である。利用客を見ると、ビジネスパーソンが出勤前にコーヒーを買ったり、ランチ後にオフィスで飲むために持ち帰ったりしている。店外にテーブルが少し並んでいるので、そこでコーヒーを楽しむことはできるが、ほぼテークアウトの店舗として機能している。
アトリウムガーデン店の奥へ進むと、「LUCUA 1100 2階 グランマルシェ店」がある。このエリアには食のセレクトショップが並んでいるので、買い物の合間に立ち寄りやすい環境になっている。3つめの「LUCUA 2階店」は、ティーに特化した店舗である。お客の8〜9割は女性で、主に10〜30代が多い。
「LUCUA osaka 地下2階店」は、希少なコーヒー豆を使ったメニューを提供する「スターバックス リザーブ バー」として、西日本で初めてオープンした。9階の「梅田 蔦屋書店」は書店内に併設していて、本を読みながらコーヒーを楽しめるようにしている。同じフロアには、一般的なスタイルの「LUCUA 9階店」があり、これで計6店舗となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
吉野家の「ラーメン」欧州1号店の反響は? なぜ牛丼ではなくラーメンを選んだのか
吉野家ホールディングスがラーメン事業を加速させている。人気ラーメン店をグループ化して、「牛丼」「うどん」に次ぐ“第3の収益源”に育てていく方針だ。2024年10月には子会社のウィズリンクを通じて欧州に初進出、どんな反響があるのか。
「ゲオのスウェット 658円」の衝撃 ペラペラなのに、なぜ「週に1万着」も売れるのか
DVDやCDをレンタルできる「ゲオ」の店内は、どうなっているのか。レンタル事業は縮小しているので、店内はテレビやゲームなどが並んでいるが、そんな中で「スウェット」が人気だという。その理由は……。
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
バーガーキングがまたやらからしている。広告を使って、マクドナルドをイジっているのだ。過去をさかのぼると、バーガーキングは絶対王者マックを何度もイジっているわけだが、なぜこのような行動をとるのか。海外に目を向けても同じようなことをしていて……。
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
地図を扱うゼンリンが都道府県のカタチをしたピンバッジを販売したところ、想定以上に売れている。47種類を販売して、どの都道府県が最も売れたのか。トップは……。



