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トーハン、「シャトレーゼ」のFC運営拡大 書店×お菓子で「新モデル」目指す
出版取次大手のトーハンは3月24日、「シャトレーゼ 東大和芋窪店」(東京都東大和市)をオープンした。同社は2024年にシャトレーゼとのFC契約を締結しており、東大和芋窪店は2店舗目。異業種と手を組む狙いは?
出版取次大手のトーハンは3月24日、「シャトレーゼ 東大和芋窪店」(東京都東大和市)をオープンした。同社は2024年にシャトレーゼとのフランチャイズ契約を締結しており、東大和芋窪店はFC出店として2店舗目。今後も出店を強化していくとしている。
トーハンは「共同出店による書店への集客強化」「収益基盤の多様化」を目的に、他業種との連携を強化している。シャトレーゼとは、手ごろな価格の和洋菓子・ワインを強みに店舗数を増やしていること、客層の幅広さが書店と近いことなどから、2024年にFC契約を締結した。
6月にFC1号店となる「シャトレーゼ 四国中央川之江店」(愛媛県四国中央市)を、同社グループの「明屋書店 川之江店」の敷地内にオープンしたところ、順調に業績が推移。明屋書店 川之江店の売り上げも前年を上回る実績を残したことから、シャトレーゼの新規出店を強化する。
新たにオープンする東大和芋窪店は、シャトレーゼのみの単独店舗。トーハンはシャトレーゼの新規出店を増やすことで、出店や店舗運営のノウハウを蓄積したい考えだ。将来的には、シャトレーゼ店舗と書店の「共同新規出店」など、新たな書店のモデル創出を目指している。
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