インタビュー
なぜ4回目で成功したのか? ゼブラ「マイルドライナー」4億本突破の裏側:世界20カ国以上で販売(2/4 ページ)
ゼブラが2009年に発売したラインマーカー「マイルドライナー」シリーズが累計4億本を突破した。日本だけでなく海外でも人気の理由とは。
4度目の正直でヒット商品に
1998年、ゼブラとしては初めて淡い色を採用した蛍光ペン「蛍光ソフトカラー2」を発売。蛍光ペンの色が強すぎるといった声があり「目に優しいパステル調の蛍光色」を採用したものを開発した。しかし、発売からわずか2年後の2000年に廃盤となった。
その後、2003年に「PCなどで目が疲れ気味の人」に向けて“目がちかちかしない”といった訴求で売り出したのが、2代目に当たる「オプテックス ファンカラー」。従来の蛍光ペンと比較して約70%色が淡い(同社比)ものだったが、こちらも2005年に廃盤になってしまう。
翌2006年には、たくさんマークしても目に優しい、淡い色の進化版蛍光ペンとして「オプテックスクリップ ソフトカラー」を発売。こちらも2009年に廃盤となった。
そして2009年に登場したのが、現在販売中の「マイルドライナー」だ。当時の担当者が起案した際、経営陣からは『4回目も売れないのではないか』『また廃盤になるのでは』といった懸念もあったという。それが現在では、累計4億本を超えるヒット商品になったわけだが、3代目までの商品とは何が違ったのか。
「大きな違いはターゲットと、それに合わせて見た目を変えたことだった」(平さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
地図を扱うゼンリンが都道府県のカタチをしたピンバッジを販売したところ、想定以上に売れている。47種類を販売して、どの都道府県が最も売れたのか。トップは……。
サクラクレパスの「こまごまファイル」が“想定外”のヒット、なぜ?
文具メーカーのサクラクレパスが販売する収納アイテムが人気を集めている。商品名はこまごまファイル」。なぜ売れているのかというと……。
100万本以上売れた極細ボールペン「サラサナノ」 ヒットの要因は?
累計販売本数100万本を突破しているゼブラの極細ボールペン「サラサナノ」。これまでのボールペンとは何が異なるのか。開発の背景やヒットの要因は――。
三菱鉛筆「クルトガ」はなぜ売れ続けるのか 累計1億本超ヒットの要因
シリーズ累計販売1億本を突破している三菱鉛筆のシャープペンシル「クルトガ」。2008年の発売からこれまで、長年売れ続けているワケとは。
