Suicaがホテルの鍵に 北海道・北広島に開業した「次世代ホテル」とは?
3月28日に開業した「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル 北広島駅前」で、北海道では初となる「Suicaスマートロック」が導入された。どんなシステム?
スマートホテルの企画・運営や遠隔接客サービスなどを提供するSQUEEZE(東京都渋谷区)は、3月28日に開業した「エスコンフィールドHOKKAIDOホテル 北広島駅前」で、北海道では初となる「Suicaスマートロック」を導入した。同システムにより、SuicaやKitacaなどの交通系ICカードやスマートフォンをルームキーとして登録できるようにした。宿泊者に駅からホテルまでのシームレスな移動体験を提供する。
Suicaスマートロックで実現 新しい宿泊体験とは?
Suicaスマートロックは2021年冬、JR東日本メカトロニクスと、入退室管理システムを手掛けるアートが共同で開発し、提供を始めた。交通系ICカードを利用した入退室管理システムとして広く展開している。
SQUEEZEは、JR東日本グループの新ホテルブランド「B4T」で、自社開発のクラウド型ホテル管理システム「suitebook KIOSK」とSuicaスマートロックを連携させ、ゲスト自身が交通系ICカードをルームキーとして活用できるセルフチェックイン機能を実現した。
事前にチェックイン登録をすることによって、フロントのチェックイン機に交通系ICカードをかざすだけで最短30秒でチェックインが可能となる。ビデオ通話を利用したリモート対応により、24時間体制でサポートを受けられる仕組みも整えた。
エスコンフィールドHOKKAIDOホテル 北広島駅前は、「ライフイノベーションハブ」をコンセプトに掲げ、地域住民や観光客が集まり交流できる拠点を目指す。JR北広島駅に直結した立地を生かし、ホームに発着する列車を間近に眺められる「トレインビュー」の客室も備え、移り変わる景色を楽しめる設計にした。
北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOとの連携も強化。野球ファンを含む多様なゲストに快適な滞在体験を提供する。球団ロゴやユニフォームをモチーフにした特別デザインの客室や宿泊者限定のフォトスポットも設置した。
SQUEEZEは、クラウド型のチェックインシステムやリモート対応のレセプションを活用。従来のホテル運営とは異なるアプローチで新たな宿泊体験を創出していく。
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