アパホテル元谷専務に聞く 赤字だったプール事業を黒字化した一手:「四方よし」の肝(1/2 ページ)
アパホテルの新たな可能性を引き出し続けているのが、アパホテル社長の次男・元谷拓専務だ。アパ社長カレーやポカリスエットプールなどを企画・プロデュースする。
2月に開業したアパホテル&リゾート〈大阪梅田駅タワー〉の最上階プール(ホテル34階)が、「ビックリマンプール」としてオープンした。最上階プールはテラスとしては年間で見学でき、夏期期間にはプールとして遊泳も可能としている。
716ホテル・11万250室(建築・設計中、海外、FC、アパ直参画ホテルを含む)を展開するアパホテルは、これまでもポカリスエットプール(東京ベイ幕張)や味ぽんプール(新潟駅前大通)など企業とコラボしたネーミングライツ戦略を続けてきた。
創業以来、連続黒字を更新するアパホテルの黒字化要因は、高品質・高機能・環境対応型にこだわった“新都市型ホテル”スタイルが需要を満たしているだけにとどまらない。帽子を被った元谷芙美子社長のインパクト抜群な広告塔戦略、そして950万食のミリオンセラー「アパ社長カレー」を始めとするオリジナル商品開発、ポカリスエットプールなどのネーミングライツ戦略や他企業とのコラボ戦略の成功が背景にある。
これまでアパ社長カレーやポカリスエットプールなどを企画・プロデュースし、アパホテルの新たな可能性を引き出し続けているのが、アパホテル社長の次男・元谷拓専務だ。
数多くの企業とのコラボは「強者連合」というコラボ戦略から生まれた。その一端を垣間見れるのが、ポカリスエットプールに代表される、元は赤字だったプール併設ホテルを黒字化した実績だ。「1円も使わずに黒字化した仕組み」を、いかにして生み出したのか。元谷専務に聞いた。
元谷拓(もとや・たく)アパホテル株式会社代表取締役専務、アパ社長カレープロデューサー。1975年石川県小松市生まれ。県立金沢二水高校卒、中央大学経済学部卒。大学1年時に当時最年少で宅地建物取引士に合格。北陸銀行にて3年間勤務後、アパグループに取締役として入社。常務取締役後、アパホテル代表取締役専務に就任。リポビタンD300万本、ベビースターラーメン柿の種3種ミックス100万食配布など、各企業と400事例超のサンプリングやコラボレーションを実現。ポカリスエットプール(東京ベイ幕張)、キリンレモンプール(横浜ベイタワー)、味ぽんプール(新潟駅前大通)のネーミングライツに従事。累計950万食達成したアパ社長カレーをプロデュース
プールの有無がファミリー層の人気を左右
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