企業が導入するAIツール 3位「Gemini」を上回ったTOP2は?
IT・Webエンジニアを社内に抱える企業の9割以上が、AIツールの導入やサービス内への機能実装に取り組んでいる――。そのような結果が、エンジニアプラットフォームを提供するファインディ(東京都品川区)の調査で分かった。AI活用が進む中、企業はどのようなAIツールを導入しているのか。
IT・Webエンジニアを社内に抱える企業の9割以上が、AIツールの導入やサービス内への機能実装に取り組んでいる――。そのような結果が、エンジニアプラットフォームを提供するファインディ(東京都品川区)の調査で分かった。AI活用が進む中、企業はどのようなAIツールを導入しているのか。
「AIツールの導入やサービス内への機能実装に取り組んでいる」と回答したのは98.4%。また「エンジニアの業務効率化・生産性向上の活用」に取り組んでいる企業は87.8%に上った。
企業が公式導入しているAIツール TOP5は?
企業が公式に導入しているAIツールで最も多い回答は「ChatGPT」で81.4%に上った。「GitHub Copilot」(73.4%)、「Gemini」(51.6%)が続いた。
その他「Cursor」(31.4%)や「Devin」(20.2%)など、開発の効率化・自動化を目的としたエディタやAIアシスタントを導入する企業も一定数あり、開発現場の生産性向上のために積極的にAI投資をしている企業も見受けられた。
AI活用に積極的だと思う企業については「Algomatic」「サイバーエージェント」「ソフトバンク」などが上がった。「AIの活用を自社サービスの中核に位置付けて積極的に発信をしている企業」「経営者が率先してAI活用を自社の経営方針として対外的に発信しされている企業」が多く選ばれる傾向となった。
AI活用推進のために人材採用に積極的な企業は約半数となった。また、「AI導入・推進を努める人材は充足している」とした企業は2割にとどまり、29.3%が「人材は不足しているが採用予定はない」と回答。様子見の段階である企業が多いと推測される。
「AI技術やツールの活用経験の有無」を選考時の評価観点に含めている企業は2割に上った。また、「AIに対するリテラシーや技術力だけでなく、新たな技術に対する好奇心や積極性の面を評価したい」という意見も多数寄せられた。
採用するエンジニアに対して期待したい能力やスキル、経験については「AIが出力する結果を正しく判断できること」「よりアーキテクチャの設計に関わる能力が求められること」といった回答が多く見られた。また、「AIによってビジネス速度が加速する中で、ビジネス側と連携しそのキャッチアップを適切に行えること」といった意見も挙げられ、エンジニアに求められる能力が深化・多様化していくと考えられる結果となった。
調査は2月18日〜3月10日にインターネットで実施。同社の運営する転職サービスを採用目的で利用中の企業から回答を得た。分析対象回答数は188社。
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