日本は約3割が「AIを信頼していない」と回答 米国、シンガポール、中国の現状は?
日々新しいツールや機能が登場し、生成AIの進化は目まぐるしい。グローバルマーケティング事業を展開するアウンコンサルティング(東京都千代田区)は、米国、中国、シンガポール、日本を対象に、生成AIツールの利用状況やGoogle検索におけるAI利用の実態を調査した。
日々新しいツールや機能が登場し、生成AIの進化は目まぐるしい。グローバルマーケティング事業を展開するアウンコンサルティング(東京都千代田区)は、米国、中国、シンガポール、日本を対象に、生成AIツールの利用状況やGoogle検索におけるAI利用の実態を調査した。
利用している生成AIツール1位は「ChatGPT」で、特にシンガポールで圧倒的なシェアを獲得した。日本は生成AIの利用率が調査対象4カ国の中で最も低かった。
AIへの不信感が強い日本、3カ国の状況は?
AIによる概要(AI Overviews)へ信頼度を尋ねたところ、日本では28.3%が「信頼していない」と回答した。日本以外の3カ国は「熟読してから信頼するかどうか判断している」という回答が最多となった。利用方法としては「AIによる概要を読んだ後、概要内のリンクをクリックしてWebサイトを確認する」との回答が米国とシンガポールで最も多く、中国では2番目に多かった。
AIツールを利用する上での課題は、4カ国ともに「生成される文章の正確さ」「出力される情報の信頼性」が上位を占めた。アウンコンサルティングは「AI Overviewsに対する各国の信頼度は決して高くはない」としつつ、「今後さらなる検索精度の向上などによって信頼性が増し、それに伴う利用率や利用方法にも変化が起こるのでは」と分析する。
調査は3月24〜28日、4カ国の15歳以上の男女全1816人を対象にインターネットで実施した。
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