47%が「生成AIの利用に関するルールが整っていない」と回答 大手・中小で利用状況に大きな差
約半数の企業で生成AMの利用に関するルールが整っていない中、生成AIの利用率は大企業の方が高いーー。そのような結果がクラウドサーカスが提供する、AIチャットボットツール「IZANAI Powered by OpenAI」による調査で明らかになった。なぜ、大手と中小で利用状況に大きな差が生まれるのか。
約半数の企業で生成AIの利用に関するルールが未だに整っていないーー。そのような結果がクラウドサーカス(東京都新宿区)が提供する、AIチャットボットツール「IZANAI Powered by OpenAI」による調査で明らかになった。
47%が「生成AIの利用に関するルールが整っていない」と回答
勤務先の企業において、生成AIの利用ルールが「十分に整っている」「ある程度整っている」と回答した人は13.9%にとどまり、「あまり整っていない」「全く整っていない」とした人は47.1%に上った。
また、生成AIの活用を推進する体制やサポートについては48.6%が「あまり整っていない」「全く整っていない」と回答。半数近い企業で生成AIの利用ルールや社内サポートが十分に整っていない状況が明らかになった。
一方で、大企業ほど利用ルールや社内サポートが整っている傾向が見られた。1000人規模以上の企業で、利用ルールや社内サポートが「整っている」という回答は2割以上となり、全体よりも高い結果となった。
業務における、生成AIの利用頻度については「使用したことがない」が最も多く、73.1%を占め、生成AIの業務利用率はわずか14.5%にとどまった。企業規模別に見ると、大企業の業務利用率は23.5%だった。対して、中小企業は10.7%と、約2倍の差が見られた。
生成AIを利用していない人のうち、「今後は利用予定する予定である」「利用を検討する可能性がある」とした人は12.4%だった。企業規模別では、大企業・中小企業で大きな差は見られなかった。
生成AIの利用効果については「作業の効率化につながった」が最も多い回答となり、47.9%に上った。活用者の約半数が業務効率化を実感していることが明らかに。一方で、他の回答は15%弱に留まる結果となった。
調査は2月1〜3日にインターネットで実施。全国のビジネスパーソン1万人から回答を得た。
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