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物価高で常態化「ステルス値上げ」 各社の悲しすぎる減量を追う(4/5 ページ)
物価高でも値上げに踏み切れず、価格据え置きで内容量を減らす「ステルス値上げ」に踏み切る企業が多い。今回はそうした事例をまとめていく。
値上げに続いてステルス値上げする商品も
食料品の事例も見てみよう。
雪印メグミルクの「6Pチーズ」は1954年の発売当時は170グラムだったが、あれよあれよと小さくなって、今では108グラムである。同社は生乳生産量が低調なほか、原材料費の高騰を理由に挙げている。同じく「スライスチーズ(7枚入り)」も2022年に126グラムから112グラムへと減量した。
日本ハムの「シャウエッセン」は2022年2月に値上げした結果、売り上げが2割ほど減少したためさらなる値上げができず、同年10月出荷分から容量を改定。6本入りのまま、グラム数を127→117に減らした。
市販品の中でも比較的高価格であるだけに、さらなる値上げに消費者が耐えられないと判断したとみられる。伊藤ハムも同様に「アルトバイエルン」の容量改定を行っており、この20年で40グラム近く減量している。
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