コラム
「紅茶戦争」の幕開け? セブンやスタバが注力するティー業態の裏側(1/5 ページ)
これまでコーヒーの提供を行ってきたコンビニやコーヒーチェーン各社が、紅茶事業にも注力し始めている。コーヒーに続き、「紅茶戦争」の幕開けとなるのか……。
本連載について:
都市ジャーナリストでチェーンストア研究家の谷頭和希氏が、現代のビジネスシーンを深く掘り下げる。都市再開発の成功例や課題、企業戦略の変化、消費者文化の進化に注目し、表面的な現象だけでなく、その背後にある背景を探る。日々変化する消費トレンドを通じて、社会や企業の動きに迫り、これからのビジネス環境や戦略について考えさせられる視点を提供していく。
コンビニ大手のセブン-イレブン(以下、セブン)は4月9日、2025年2月期決算を発表。その際、2025年に注力することとして「高付加価値商品の拡充」を挙げた。その一つが「セブンカフェ ティー」だ。
実は、折しも今年2月には、大手カフェチェーンとして知られるスターバックスが2000店舗目を「ティー専門店」として出店。2000店舗という節目の出店が紅茶業態であることからも分かる通り、近年スタバは「ティー」に注力している。また、スタバ以外のカフェチェーンも紅茶業態を拡充しており、ここに来て各社が「紅茶」に注目している。
なぜ「紅茶」なのか。そしてこの「紅茶戦争」の行方はどうなるのか。
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