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Excelとどう違う? Canvaの新機能「スプレッドシート」で業務を効率化する方法その悩み、生成AIが解決(2/2 ページ)

デザイン性の高いスライドや画像を制作できるツールとして定評のあるCanvaに、新たにスプレッドシート機能が搭載された。AIを使って作業を効率化できる機能も装備され、表計算ツールの新たな選択肢の一つとなりそうだ。

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分析機能で必要な数字をすばやく取得

 AIを使って簡単なデータ分析を実施する機能も用意されている。元になるスプレッドシートのデータを選択した状態で、「アクション」の「マジック分析」から知りたいことを入力すればよい。

 例えば、自社と競合他社の売上額の推移をグラフで示し、自社がシェアを伸ばしていることをアピールする場合なら、「当社の2018年と2024年の市場シェアは何%?」などと質問すればよい。個別に計算をすることなく数秒で答えが得られる。

 ChatGPTなどのデータ分析機能に比べるとできることは限られているものの、数字を根拠にした説得力のあるプレゼンを効率的に作成するには役立つ機能だ。


回答には根拠となる数式が表示されるので、ファクトチェックも行いやすい。

 Canvaのスプレッドシートにはこのほかにも、テキストの指示で数式や関数を生成する「マジック関数」や、シート全体をAIで翻訳する「AI自動翻訳」などのAI機能も備えられている。

 ExcelやGoogleスプレッドシートにもAIアシスタントは搭載されており、AIが使える表計算ツール自体は一般的なものになりつつある。

 Canvaスプレッドシートは、そういったAI機能の利便性に加え、「スライドなどの別形式の資料との連携性の高さ」に優位性があるといえる。例えば、毎週更新されるデータにあわせて、スライドの内容を書き換えながら使用しているようなケースでは、元データとなるスプレッドシートと、アウトプット先のスライドが一元管理できるほうが便利だ。

 なお、本稿では詳しくは触れないが、Canvaではドキュメントや動画なども同一のフォーマット内で扱える。これを生かすと、同じデータを元に、スライドや文書、動画など複数の形式に展開することも可能になる。

 Canvaスプレッドシートは、単なるAIを使ったスプレッドシートというよりは、「日々変わり続ける情報を、スピーディーにアウトプットする」ことが求められる時代に最適化されたツールといえそうだ。

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