Apple Intelligenceで返信作業を効率化! ツール別に紹介【LINE、Teams、Chatworkほか】:その悩み、生成AIが解決(1/2 ページ)
4月から日本語での提供が始まったAppleのAIプラットフォーム「Apple Intelligence」は、ChatGPTと連携してその場でテキストを生成できる機能を備えている。これは、メールやメッセージの返信を効率化するうえで重宝する。
連載:その悩み、生成AIが解決
アイデアが浮かばない、こんな無駄な作業なくしたい――。ビジネスパーソンを悩ませる日々のさまざまな困りごと、ChatGPTに聞いてみませんか? ITジャーナリストの酒井麻里子氏がプロンプトの書き方を伝授する。
Q.Apple Intelligenceが利用できるようになりました。仕事で役立つ使い方は?
4月から日本語での提供が始まったAppleのAIプラットフォーム「Apple Intelligence」は、ChatGPTと連携してその場でテキストを生成できる機能を備えている。これは、メールやメッセージの返信を効率化するうえで重宝する。
メール、LINE、Microsoft Teams、Google Chat、Chatwork――それぞれでの操作手順および、メッセージ返信で役立つ汎用プロンプトを紹介しよう。
著者プロフィール:酒井麻里子(さかい・まりこ)
ITジャーナリスト/ライター。生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン「TechComm-R」運営。
メール:返信画面から操作が可能
Apple Intelligenceに対応したアプリの場合、「作文ツール」を利用して文章の書き換えや新規作成を行える。
iPhoneの標準メールアプリの場合、メールの返信画面を表示した後、キーボードの右上に表示されるApple Intelligenceアイコンをタップし、「作文ツール」を開く。テキストボックスが現れるので、ここで指示をしたくなるが、最初に表示される画面は現在のテキストを書き換えるためのものだ。新しいテキストを生成する場合は、画面最下部の「作文」をタップして、ChatGPTを使った作文を行う画面に進む必要がある。
「ChatGPTで作文」と表示されたテキストボックスが表示されたら、ここで「このメールのシンプルな返信文を考える」のように指示すればよい。すぐに生成が行われ、生成された返信文がメールの返信画面に自動で入力される。
なお、Apple Intelligenceの機能には、メールの内容に応じて自動で返信候補を提案する「スマートリプライ」も用意されているが、現時点では、日本語のメールで表示されるケースは少ない。現時点では、ここで紹介する方法で返信を作成するのが現実的だろう。
LINE:元のメッセージをコピーして操作
LINEの返信作成にApple Intelligenceを利用する場合は、最初に元のメッセージをコピーする操作が必要になる。
メッセージの吹き出しを長押しすると表示されるメニューで「部分コピー」を選択してメッセージを選択状態にした後、表示されるメニューの「作文ツール」をタップする。すると、メールの場合と同様にツールの画面が開くので、下部の「作文」をタップして「ChatGPTで作文」の入力欄を開こう。
チャット系ツールの返信を生成する際に使える汎用性の高いプロンプトは、「◯◯な旨を伝える、シンプルかつ◎◎なチャットの返信文を作成」だ。前半の◯◯部分には返信したい内容を入れ、後半の◎◎部分は返信のテイストとして「丁寧な」「カジュアルな」「厳しめな」などを指定する。
返信文が生成されたら、「コピー」ボタンをタップしてコピーし、それを入力欄に貼り付けて返信すればよい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「AIでマニュアル作成」だけで終わらせない! スライド作成&共有のAI活用Tips集
新入社員への研修やリソースの共有をスムーズに進めるうえでも、生成AIが役立つ。今回は、業務マニュアルの整備や研修資料の作成、資料の共有などに役立つ活用方法を紹介しよう。
ノートの殴り書きが「学習アプリ」に Claude 3.7 Sonnetでここまで簡単に作れる
2025年2月にリリースされたClaude 3.7 Sonnetは、テキストで指示するだけでWebアプリやゲームを簡単に作成できる。これを利用すれば、オリジナルの内容を反映した自分だけのアプリを作成することが可能だ。
「AIに聞くのが面倒」と思う人ほど、ChatGPTデスクトップアプリを活用すべき理由
Mac版のChatGPTデスクトップアプリでは、連携機能を使って他のアプリの画面内容を取得できる。また、ChatGPTアプリ側からの操作だけで起動中の他のアプリのスクリーンショットを取得することも可能だ。これらを活用すると、作業中の画面についてChatGPTに質問するプロセスが格段に楽になる。
ただのフォルダじゃない! ChatGPT「プロジェクト」機能の使いこなし術
2024年末にリリースされたChatGPTの「プロジェクト」は、複数のチャットをまとめて管理できる機能。単なるフォルダではなく、回答をプロジェクト単位でカスタマイズできる機能も備えている点が特徴だ。業務効率の向上に役立つ使い方を紹介する。
AI検索「SearchGPT」リニューアル Google検索いよいよ不要に……?
OpenAIが実施したイベント「12 Days of OpenAI」のなかで、検索機能「ChatGPT search」のアップデートが発表された。10月末に新しい検索機能がリリースされてからわずか1か月半でのスピーディーな改善だが、どこが変わったのだろうか。いよいよGoogle検索は不要になるのだろうか――。




