インタビュー
ユニクロもニトリも“しゃべって売る” なぜ「朝6時配信」のライブコマースが人気なのか(1/6 ページ)
TikTokの参入や大手企業の活用で、ライブコマース市場が再び注目を集めている。中には成約率16%超、朝6時から配信する例も。“しゃべって売る”手法がECの常識を変えつつある。
2025年が日本の「ライブコマース元年」になるかもしれない――。
コロナ禍をきっかけに市場規模は増加傾向にあり、6月にはTikTokを運営するバイトダンス(中国)が「TikTok Shop」を日本でも開始する予定だ。月商2億円を超えるライブコマース事業者も登場しており、EC業界に新たな活気が生まれつつある。
ライブコマースとは、ライブ配信とEC(オンライン販売)を組み合わせたもので、動画で商品やサービスを紹介し、視聴者とコミュニケーションを取りながら購買を促す販売手法だ。
商品に対する疑問をリアルタイムで解消できる「双方向性」と、その場ですぐに購入できる「利便性」で、支持を集めている。アリババ(中国)が発表したレポートによると、中国では2021年時点でライブコマース市場が約33兆円に達したという。
中国と比較すると規模はまだ小さいものの、日本も市場が着実に拡大しており、NTTコムリサーチの調査によると、2023年時点で3000億円弱と推定されている。成長の背景として、5Gの普及で高画質動画を気軽に視聴できるようになったことや、SNS文化の浸透でネット購買への抵抗感が薄れたことが挙げられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地
インバウンド需要が旺盛で、日本の観光業界が盛り上がりを見せています。では、航空会社の業績はどうなっているのでしょうか。JALとANAの決算をベースに分析したところ……。
サザエさんの家の価値は? 昭和と令和の“間取り”が示す時代の変化
昭和と令和の「間取り」に、どのような違いがあるのか。「サザエさんの家」と「3階建ての家」を比べてみると……。
「ゲオのスウェット 658円」の衝撃 ペラペラなのに、なぜ「週に1万着」も売れるのか
DVDやCDをレンタルできる「ゲオ」の店内は、どうなっているのか。レンタル事業は縮小しているので、店内はテレビやゲームなどが並んでいるが、そんな中で「スウェット」が人気だという。その理由は……。
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。
