「半年で辞めた」が57% 企業を悩ませる早期離職、その理由は?(2/2 ページ)
採用にコストをかけてきた企業にとって頭の痛い早期退職。エン・ジャパンの調査によると、直近3年以内に入社者がいた企業のうち、57%が「半年以内での早期離職があった」ことが分かった。
定着率向上のために実施している施策
「定着率向上のために実施している施策がある」という企業は63%と半数を超えた。
定着率向上のために実施していることがあると回答した企業に、施策の内容を聞いた。最も多かったのは「直属の上司との定期面談」(58%)。以下「人事など第三者によるフォローアップ面談の実施」(43%)、「ランチや飲み会などの歓迎イベント」(38%)、「入社前のオリエンテーション」(26%)が続いた。
一方、最も効果があったと感じた施策は「直属の上司との定期面談」(24%)がトップ。以下「人事など第三者によるフォローアップ面談の実施」(16%)、「メンター制度の導入」(7%)、「在宅勤務やフレックスなどの柔軟な勤務形態の導入」(6%)が続いた。ちなみに、「特にない」は23%もあった。
社員がなかなか定着しないことについて「弊社はパワハラに非常に甘く、とある管理職のパワハラによりこの1年で2人離職しているが、その管理職には何の処分もなく、対策もしていない。どうにもならない」(その他/50〜99人)、「弊社(160名)の規模では、手厚い教育はもとより、離職防止策を実行する部門がない」(サービス関連/100〜299人)、「退職の情報入手から退職までの期間が短く、会社としての対応が難しいケースが非常に多い点」(不動産・建設関連/300〜999人)といった声があった。
インターネットによる調査で、対象は直近3年以内に入社者がいた291社。調査期間は3月11日〜4月7日。
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