2025年春闘の平均賃上げ率は5.4%だったが、ビジネスパーソンは昇給を実感しているのか。与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター(東京都中央区)が調査したところ、5%以上の賃上げを受けた人は7.2%にとどまり、「変わらない」が半数近くを占めていることが分かった。
1年前の給料からの変化について聞いたところ、「変わらない」が49.9%で、「上がった」が33.0%、「下がった」が9.6%だった。
勤務先別にみると、公務員や大企業では「上がった」との回答が多く、中小企業では「下がった」が目立ち、企業規模と給料の増減には一定の相関が見られた。
「上がった」と回答した人に賃上げ率を尋ねると、平均賃上げ率(5.4%)以上の昇給は、7.2%にとどまった。春闘の平均賃上げ率に達していないことがうかがえる。
昇給理由については、「職歴・評価などに基づく定期昇給」(72.0%)が最も多く、以下「物価高などによるベースアップ」(37.9%)、「会社業績によるベースアップ」(18.6%)と続いた。
「定期昇給」では、勤務先の規模を問わず昇給が行われた。一方で、「物価高などによるベースアップ」では、中小企業(29.7%)と大企業(非上場47.5%、上場48.0%)で約20ポイントの違いがあり、物価上昇に対する賃上げの取り組み状況に差が生まれた。
調査は、20〜50代の800人を対象にインターネットで実施した。期間は、4月17〜21日。
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