コラム
駅ナンバリングはなぜバラバラなのか 鉄道会社の“独自ルール”が招く誤解:鉄道の「雑学」(2/5 ページ)
駅名や路線名をアルファベットと数字で表す「駅ナンバリング」。もともと分かりやすさを重視して導入されたものの、実際はかなりややこしい。それは、なぜなのか?
首都圏主要鉄道の駅ナンバリングの規則
では、首都圏の主要事業者の駅ナンバリングはどうだろうか。
東京の中心部を走る東京メトロ各線で採用されているアルファベットは1文字だ。そのアルファベットは、それぞれの路線名に由来する。例えば、丸の内線は「M」、千代田線は「C」といった具合だ。しかし、丸ノ内線方南町支線は「Mb」となっている。アルファベットに続く数字は、西から東、南から北に向かって振られている。ただ、方南町支線は中野坂上で丸ノ内線本線に接続するため、方南町駅には「Mb03」が付けられている。
都営地下鉄も、各路線名から1文字を取っている。路線名の先頭のアルファベットを使うのが原則だが、大江戸線には例外的に「E」が使われている。数字のつけ方は東京メトロと同じルールだが、大江戸線については新宿西口駅を起点に番号が付けられている。
そして、東京メトロと都営地下鉄は、アルファベットとラインカラー、数字を組み合わせることで、どの路線のどの駅かを示している。しかし問題は、この方式だとラインカラーを見ない限り、どの事業者か分からないことだ。
しかも、目黒〜白金高輪間といった東京メトロと都営地下鉄の双方が使用している路線の場合は、それぞれの路線の駅ナンバリングが適用されている。また、同じ東京メトロであっても、有楽町線と副都心線が通る和光市〜池袋間は、両線の駅ナンバリングが使われている。
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