コラム
駅ナンバリングはなぜバラバラなのか 鉄道会社の“独自ルール”が招く誤解:鉄道の「雑学」(3/5 ページ)
駅名や路線名をアルファベットと数字で表す「駅ナンバリング」。もともと分かりやすさを重視して導入されたものの、実際はかなりややこしい。それは、なぜなのか?
頭文字を統一しているJR
事業者名が駅ナンバリングに含まれているのが、JR東日本の首都圏エリアだ。山手線なら「JY」といったように、1文字目にJR東日本を示す「J」、2文字目に路線名の頭文字を用い、これに路線ごとのラインカラーを組み合わせている。
複数の路線で同じ駅番号が使われている例としては、京浜東北線・根岸線・横浜線がある。これらの路線は、大船〜東神奈川間で同じ番号を共有している。
分岐の関係で途中の数字が抜ける例としては、中央線快速や青梅線、五日市線や鶴見線が挙げられる。中央線快速と青梅線、五日市線は東京から大月まで数字が振られ、青梅線の西立川が「51」で始まり、奥多摩が「74」で終わる。そして、五日市線の熊川が「81」で始まり、武蔵五日市が「86」で終わる。この小規模バージョンが鶴見線だ。本線は「01」から「10」、海芝浦支線は「51」から、大川支線は「61」からとなっている。
直通運転を行っている路線で、通し番号が使われているのは、りんかい線直通の埼京線や、東京メトロ千代田線直通の常磐緩行線だ。
ただ、JR東日本の首都圏各路線は「J」で始まることは共通しており、JR東日本と一目で分かるようになっている。
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