「設置工事いらず」でヒット ドンキの“置くだけエアコン”に新モデル登場:プロダクトInsights
ドン・キホーテはオリジナルブランド「情熱価格」から、「どこでも置くだけエアコン」の2025年モデルと「どこでも速効スポットクーラー」を販売している。特徴は……。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスグループが運営するドン・キホーテは、PB「情熱価格」から「どこでも置くだけエアコン」の2025年モデル(4万3780円)と「どこでも速効スポットクーラー」(4万9280円)を販売している。
「どこでも置くだけエアコン」は、一般的なエアコンと異なり設置工事が不要。付属の窓枠パネルを使い排気ホースをつなぎ、電源プラグをコンセントに差し込めば、すぐに利用できるようにした。置くだけで使えるので、壁掛けエアコンの設置が難しい部屋や、もともとエアコンがない部屋、ガレージなどにも対応する。シリーズ累計で3万4000台を販売してきた。
2025年モデルは、利用者からの声をもとに主に2つの改良を加えた。
「動作音がうるさい」という声に応えて、内部に防振ゴムを組み込み、吸気口の位置を側面から背面へ移動させたことで動作音を軽減したほか、「風量の強弱の差がない」という声にも応え、モーター回転数の調節を行い、「強」はそのままに「弱」をより弱くメリハリをもたせた。
本体サイズは30.5(幅)×69(高さ)×28.5(奥行き)センチ、重さは22キロ。
ダクトレスにした「どこでも速効スポットクーラー」
「どこでも速効スポットクーラー」は、「どこでも置くだけエアコン」の構造上の問題を解決した製品。
「どこでも置くだけエアコン」は設置工事不要で手軽に使用できる一方、冷気を生成する際の熱を排出するために排気ダクトの設置が必要だったが、「どこでも速効スポットクーラー」では排気ダクトの設置も不要(=ダクトレス)にした。使用方法はタンクに水を入れ、コンセントを差してスイッチを入れるだけというシンプルな仕組みにした。
タンク内の水で直接排気熱を冷却することで排熱も抑えられ、排気窓を気にせず室内のあらゆる空間で冷風を発生させられる。
「冷房能力はやや劣るため、メインクーラーでは届かないスペースを補うサブ使いとして最適。コンセントがあればキッチン、洗面所、トイレなどさまざまなシーンで手軽かつ快適に冷風を浴びられる」(ドン・キホーテ)
本体サイズは32.5(幅)×58(高さ)×27(奥行き)センチ、重さは13.6キロ。
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