コラム
「決済アプリ」の次なる一手は何か? PayPay金融グループの“第2章”が始まった:「ポイント経済圏」定点観測(1/5 ページ)
決済アプリのイメージが強いPayPayだが、着々と「金融サービス」としての立ち位置を築くための歩みを進めている。
「ポイント経済圏」定点観測:
キャッシュレス化が進む中、ポイントは単なる「お得」から「経済活動の一部」へと変貌を遂げている。本連載では、クレジットカード、QR決済、電子マネーを中心としたポイントプログラムの最新動向を追い、企業の戦略やユーザーへの影響などを分析する。
PayPay金融グループが「第2章」への扉を開いた。4月にPayPay銀行とPayPay証券を資本的に傘下に収め、決済を軸とした一体運営の体制が整った。4月1日に就任した栗尾圭一郎PayPay証券社長は「PayPayが順調に成長したタイミングで、連携してさらに高みを目指せるよう準備してきた」と語る。
2018年のPayPayのサービス開始から、ソフトバンクやヤフー、PayPayで金融事業全般に携わってきた栗尾氏は、「『PayPayは決済アプリ』というイメージを変え、資産を預けても安心な会社だと思ってもらえるようにしていきたい」と、グループとしての目指す姿を明らかにした。
約7000万人の巨大なユーザー基盤を持つ決済プラットフォームから、金融機能を一体化した「スーパーアプリ」へ――。PayPay金融グループが描く未来像に迫った。
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