コラム
隣の同僚が億万長者に? 知られざる「いつの間にか富裕層」の実態:火曜日に「へえ」な話(4/4 ページ)
かつて「一生分の大金」とされた1億円。だが今では、一般の会社員でも資産1億円を超える「いつの間にか富裕層」になるケースが増えている。野村総合研究所の調査から見えてきた、“元庶民”たちの新たな富の姿とは――。
いつの間にか富裕層になる人たち
サラリーマンでも、たくさんのお金を貯めている人がいる。こうした事実を知ると、「自分も『いつの間にか富裕層』になりたい!」という声が聞こえてきそうであるが、今後は増えるのか、それとも減っていくのか。
金融資産は市場の影響を受けるので、予測は難しいが、野村総研が注目している人たちがいる。都会に住み、大企業で共働きをして、世帯年収が3000万円の人たちだ。
こうした人たちは、20〜30代のときに子育てに追われ、住宅ローンに苦しむものの、40歳前後に出世して年収が上がれば、金融資産も積み上がっていく。そして、50歳前後に世帯年収が3000万円に達し、いつの間にか富裕層になるパターンだ。
では、地方に暮らす人たちはどうなのか。大企業で共働きの場合、60歳前後で世帯年収が1000万円以上であれば、富裕層になれるかもしれないという。
「そ、そんなにうまくいくのか。人生は山あり谷あり、“まさか”の連続だぞ」。そんな声が聞こえてきそうだが、気付けば隣の席のあの人も、いつの間にか“億万長者”――。にもかかわらず、ランチは今日も500円のコンビニパスタをもぐもぐ。
いまどきの富裕は、意外とつつましい顔をして、そこにいるのかもしれない。
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