インタビュー
ローソン「盛りすぎチャレンジ」はなぜ続く? コスト増でも“増量”をやめない理由:「またやってる!」と話題(3/3 ページ)
ローソンが2023年より実施している「盛りすぎチャレンジ」が好調だ。6月3日からは5回目の開催を予定しているが、そもそもなぜ、価格据え置きで増量する企画を考えたのだろうか。同社の狙いを聞いた。
ローソンが考える「盛りすぎチャレンジ」好調の要因
毎回、大きな反響があることについて、同社は「お得感だけでなく、ローソン独自の見た目によるわくわく感があったため」と分析している。
例えば、人気商品の「プレミアムロールケーキ」は、キャンペーン期間中「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」となるが、これは単にロールケーキを大きくしたのではなく、クリームがこんもりと盛り付けられた状態となる。見た目のインパクトだけでも、ついSNSでシェアしたくなる人も多いだろう。
社内では、社長を含め「どうすればお客さまがわくわくする見た目になるか」を議論している。味はもちろん、見た目にもこだわり、本当にうれしいポイントをできるかぎり逃さないように徹底しているという。
「ロールケーキであればクリーム、ソーセージパンならソーセージというように、食べたときに普段よりもおいしさを強く感じてもらえるよう工夫してきた。それらがSNSで広がり、大切な人と楽しい時間を過ごすきっかけになっていればうれしい」
6月3日から第5回「盛りすぎチャレンジ」キャンペーンを開催
6月3〜30日には、5回目となる「盛りすぎチャレンジ」キャンペーンを実施する。今回はローソンの50周年とからめて、50%増量した商品を、過去最多となる41品発売する予定だ(一部商品は6月2日に販売。沖縄県は40品)
どのような見た目の商品が登場するのか、顧客の反応とあわせて注目したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。
バルミューダの「高級ホットプレート」なぜ人気? 発売1年で4万5000台突破のワケ
バルミューダのホットプレート「BALMUDA The Plate Pro」が好調だ。4万円を超えるのに、なぜ人気なのか。担当者を取材したところ……。
360度くるくる回せる「焼き鳥器」が人気 開発のきっかけは、行きつけ店の閉店
ガードナーが開発した、煙が出ない串焼き器「YAKITORiLL(ヤキトリル)」が「Makuake」で話題となっている。開発のきっかけや狙いを、開発者の椿拓巳さんに聞いた。

