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なぜ“アリーナ”に人が集まるのか? 神戸「GLION ARENA」に25万人が訪れた理由(6/6 ページ)

神戸のウォーターフロントに誕生した「GLION ARENA KOBE」。震災から30年の節目に開業し、地域回遊やデジタル施策を組み合わせた新たなスマートシティモデルとして注目を集めている。

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震災30年の節目、神戸再生の新たなシンボルへ

 他のスポーツ施設と同様、集客力の強化、来場者の滞在時間の延長、周辺エリアへの回遊の促進が今後の課題となるだろう。そのためには、日常的に人が集まる仕掛けづくりが求められる。

 筆者も現地を訪れたところ、平日の非イベント日ということもあり来場者は少なかったものの、主要駅からのアクセスや270度海に囲まれた立地、周辺の観光スポットなど、高いポテンシャルが感じられた。

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海に面した独特の立地と周辺環境には観光スポットが集まる(筆者撮影)

 渋谷氏も「TOTTEIというブランドを冠した自主イベントを育てたい」と展望を語る。一方で、屋外を中心とした自主イベントの開催について、「当初の計画よりやや遅れが生じている部分がある」とも指摘する。TOTTEI PARKでの独自イベントの育成と、地域住民にとって日常的な憩いの場として定着させることが今後の取り組むべき方向性となる。

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神戸ウォーターフロントエリアのマップ(筆者撮影)

 同社は50年間の事業継続を前提としており、神戸全体を視野に入れた運営を進めていく考えだ。近隣にはマリーナ建設の計画もあり、ウォーターフロント全体での相乗効果創出を狙う。

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神戸の新たなシンボルとなるか

 2025年は阪神・淡路大震災から、ちょうど30年にあたることから、本事業は神戸の街にとっても特別なものといえる。

 GLION ARENA KOBEは、アリーナでの興行に加え、TOTTEI PARKとの一体運営による集客、Commons Tech KOBEを活用した地域回遊促進など、スポーツ施設の枠を超えた取り組みがこれから本格化する。震災から30年という節目に誕生した同施設は、神戸の街に、どのような希望をもたらしていくのだろうか。

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