インタビュー
KITTE大阪が仕掛ける“食の7割”作戦 駅前一等地なのに、なぜ振り切ったのか:大阪駅北側の「うめきた」エリア(5/5 ページ)
大阪駅前の激戦区に位置しながらも、開業から約1年で来館者1000万人を突破した「KITTE大阪」。なぜ多くの人が足を運び、リピーターも絶えないのか。その仕掛けと戦略に迫る。
売り上げ・来館数の伸長率10%が目標
2年目以降の売り上げや来館数については、伸長率10%を目標に設定している。近隣施設である「ルクア大阪」が2024年度に年間8000万人の来館数を達成したことからも、KITTE大阪の成長余地はまだ大きいといえる。うめきたエリア全体での連携拡大を視野に、売り上げの向上を目指す。
「近隣施設をはじめ、さまざまな団体や学校と連携しながら、客力の向上に取り組みたい」と大平氏が展望を語るように、周辺施設と「競争」するのではなく、「共創」による相互繁栄という成功体験を、さらに広げていく構えだ。
うめきたエリアが実証するように、施設単体での独り勝ちを目指すのではなく、エリア全体で集客力を向上させる考えは、今後の都市開発や再開発のヒントになるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケ
業績を大きく伸ばすアウトレットがある一方で、ほとんど人も来ず、空きテナントだらけのアウトレットが増えている。その原因は何なのか?
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。
「広島の新スタジアム」集客率90%超の理由は? 街中に広がる“紫”の熱狂
Jリーグの入場者数が増えている。2024年は過去最高を記録したわけだが、その背景に何があるのか。
ジャパネットが手がけた「長崎スタジアムシティ」 開業1カ月で55万人来場のワケ
サッカースタジアムを核とする「長崎スタジアムシティ」の集客が好調だ。試合がない日にもかかわらず、多くのにぎわいを見せているのはなぜか?
