ケルヒャーの“持ち運べる洗浄機” 電源・水道不要の「ハンディエア」とは?:プロダクトInsights
電源も水道も不要で使える、手のひらサイズの高圧洗浄機「ハンディエア」をケルヒャー ジャパンが開発。応援購入サイト「Makuake」で先行販売を開始し、“持ち運べる洗浄機”という新たな市場を切り拓く。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ケルヒャー ジャパン(横浜市)は、電源・水源が不要で手軽に持ち運べるモバイル高圧洗浄機「OC Handy Compact(通称:ハンディエア)」のプロジェクトを、応援購入プラットフォーム「Makuake」で6月22日から開始する。
ハンディエアは、ケルヒャーの高圧洗浄をより手軽に体験できるよう開発した商品。サイズは71(幅)×186(高さ)×184(長さ)ミリとコンパクトながら、最大許容圧力は1.5MPaで、「一般的な水道と比較して約7.5倍の圧力」(ケルヒャー ジャパン)を誇る。
本体重量は780グラムで、折りたたみ時には手のひらサイズとなるため、リュックのポケットなどに収納できる。バッテリー充電式で、ペットボトルやバケツからの吸水が可能となっている。
モード切り替えでさまざまな水流を生み出す4in1ノズルを搭載。洗浄から散水までひとつのノズルで対応する。泡洗浄ができる洗浄剤ノズルも標準装備している。
ケルヒャー ジャパンは、これまで高圧洗浄機が「効率的な清掃の代表」でありながら、その高性能ゆえに主に自宅での据え置き使用が想定され、都市生活者の「手軽に清掃したい」というニーズに十分応えられていなかったと指摘する。
特に、外出先や帰宅前といったシーンで、汚れをその場で素早く落としたい場合には、手軽さや携行性、収納性が課題だったという。こうしたニーズに着目し、同社は「高圧洗浄機を携帯する」という新たな清掃習慣の創出を目指すとしている。
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