インタビュー
「食べログ離れ」は誤りだった 売上は過去最高を更新、利用者数はなぜ増える?(2/6 ページ)
「食べログ離れ」という声がある一方で、ネット予約の拡大や信頼性向上により業績は過去最高を更新している。その理由は……。
1店舗ごとにサポート
コロナ禍をきっかけにネット予約の普及が進んだことも大きい。この流れを受けて、食べログは飲食店向けのサービス設計を見直し、月額固定費ではなく従量課金制に変更。ネット予約受付を始めやすい仕様に変更した。
専門の部隊も拡充し、ネット予約サービスの設定・運用に関するサポート体制を構築した。月間で1000件超の新規契約を結ぶ飲食店に対し、店舗ごとにサポートしている。ウェビナーでまとめて対応するのではなく、対面またはオンラインで必ず個別ミーティングを行っている。
コストをかけても個別対応にこだわるのは、中途半端な設定では予約が入らず、店舗のオペレーションにも支障をきたすためだ。「飲食店がネット予約をどのように受け付けたいのか、どのような方針を持っているのかをヒアリングし、最適な設定にしなければ売り上げの向上につながらない」と鴻池氏は狙いを説明する。
こうした支援の結果、一定の成果も生まれている。オンライン予約台帳サービスの「食べログノート」への切り替えにより、ネット予約が平均30%増加しているほか、ケースによっては2倍になった事例もあるという。
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