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リファラル採用で紹介者に「報酬100万円」はアリ? 法律違反を避けるための要点(1/3 ページ)

中途採用の方法として、リファラル採用を導入する企業が増えています。そこで今回は、リファラル採用のメリットと導入する上での留意点を社労士が解説します。

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 中途採用の方法として、リファラル採用を導入する企業が増えています。TalentX(東京都新宿区)がリファラル採用の実施状況を調査したところ、2018年調査の実施率は41.7%でしたが、2025年調査では62.5%となり、20.8ポイント増加しています。そこで今回は、リファラル採用のメリットと導入する上での留意点を紹介します。

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リファラル採用の実施状況(TalentXのプレスリリースより引用)

リファラル採用の報酬はいくらまでOK?

 筆者の顧問先の採用担当者にリファラル採用の実施の有無を聞いたところ、「リファラル採用は攻めにも守りになるので導入しています」という答えが返ってきました。人手不足の現在、求人サイトに募集を出しても、大企業に比べ知名度が劣るスタートアップ企業や中小企業は、働きやすい職場であっても数ある求人の中に埋もれてしまいがちです。

 しかし、知人や友人が働いている会社であれば、その良さが伝わるので「一度は話を聞いてみよう」となる可能性もあります。このように、リファラル採用は求人媒体や他の採用ルートと比較して採用の確率が高まります。

 転職エージェントを利用した採用活動に比べて、採用費用を抑えられるメリットもあります。転職エージェントを介して採用した場合は、入社した人の年収の30%を成功報酬として転職エージェントに支払うのが通例ですが、リファラル採用であれば、紹介者に支払う報酬は数万円前後から多くても30万円ほどで済むからです。

 守りにもなるというのは、入社後のミスマッチによる早期離職を防げるという点です。中小企業では人事部が置かれておらず、総務や経理の業務を兼任しているケースもあります。採用活動の専任者がいない場合は、中途採用者が入社する担当部署の責任者が面接するケースが多いでしょう。しかし、責任者自体も多忙なことから、時間をかけて面接できなかったり、職務経歴書だけ見て判断してしまったりします。その結果、入社後に「イメージが違った」という理由により数カ月以内で退職してしまうという事態が起きがちです。

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