「彼氏いる?」「君のためを思って」 職場で経験した不快な言動は? 1000人に聞いた
KiteRa(東京都港区)によると、過半数が職場で不適切な言動を受けたことがある実態が明らかになった。
「彼氏いる?」「君のためを思って」――。そうした言動が、いまや職場の人間関係を損ない、離職の引き金にもなり得る。社内規程DXサービスなどを手掛けるKiteRa(東京都港区)によると、過半数が職場で不適切な言動を受けたことがある実態が明らかになった。
ビジネスパーソンたちは、具体的にどのような言動に不快感を覚えたのか。
職場で10歳以上年の離れた人との会話やメールに不快感を覚えた経験が「ある」人は38.9%にのぼり、約4割に達した。
退職も検討した、職場での不快な言動とは?
上司や部下、同僚から受けたことがある不快な言動について、最も多い回答は「ため息や舌打ち、挨拶(あいさつ)を返さないなど、不機嫌な態度で接された」となり26.2%に上った。
「社内の飲み会や接待への参加を強制された」(16.2%)、「過去の慣習や個人的な価値観・先入観に基づいた発言をされた」(14.5%)と続いた。
「このような言動は受けたことがない」とした人は49.8%で、過半数が何らかの不快な言動を経験している実態が浮き彫りになった。さらに、受けた言動が原因で、退職を検討した経験が「ある」人は45.8%に上った。
退職検討につながった言動では、
- 「無視されたり仲間外れにされた」(70.2%)
- 「社外の飲み会や接待への参加を強制された」(66.4%)
- 「業務時間外のプライベートな付き合いへの参加を強制された」(65.1%)
――が上位に並んだ。
「私が若い頃は」「今の若い子は」――5割超が不快抱く
具体的な発言に関して、「私が若い頃は」「今の若い子は」といった発言を受けた経験がある人は48.0%に上り、そのうち53.1%が不快感を覚えたと回答した。
「君のためを思って」と一方的にアドバイスされた経験がある人は37.2%、「彼氏・彼女いる?」「休日の予定は?」といったプライベートな質問をされた経験がある人は40.1%に達した。
やった側は「相手のためを思って行った」6割
では、不快と思われかねない言動を取ったことがある人は、どのような認識を持っているのか。
上司や部下、同僚に対して取ったことがある言動では、「プライベートな質問をした」が最も多く15.3%。「社内の飲み会や接待に誘った」(11.5%)、「ため息や舌打ち、挨拶を返さないなど、不機嫌な態度で接した」(11.4%)と続いた。
「このような言動は行ったことがない」とした人は63.8%で、4割近くが相手に不快感を与えかねないグレーゾーンハラスメントに該当する言動をとっている可能性があるようだ。
こうした言動について、60.5%が「相手のためを思って行ったもの」と回答。「良かれと思って行った言動」がグレーゾーンハラスメントにつながる可能性について、職場での認識や意識が十分に行き届いていないことがうかがえる結果となった。
調査は6月13〜17日にインターネットで実施。18〜65歳のビジネスパーソン1196人から回答を得た。
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