JR東日本は7月23日から、生成AIを活用した電話自動音声アシスタント「どこトレダイヤル」のサービスを開始する。電話を通じて、列車の遅延状況や走行位置などの運行情報を確認できるようになる。
地方エリアの在来線を中心に展開している、運行情報サービス「どこトレ」を活用する。どこトレを展開している全路線で導入し、利用者がガイダンスに従って路線や駅を音声入力すると、AIが遅延や運休などの状況、各駅の発車時刻、列車の現在位置などを案内する仕組みだ。AIがどこトレを参照することで、スムーズで正確な情報提供を実現した。
これまでは、駅係員やコールセンター、Webなどを通じて運行状況を確認していたが、駅員が近くにいない、コールセンターが混雑している、スマホ操作に不慣れといった課題があった。どこトレダイヤルの導入により、スマートフォンの操作が苦手な利用者でも、電話1本でいつでも情報が得られるようになる。
同社は「同様の案内ニーズが想定される当社グループ外の鉄道路線やバス路線へのサービス展開を目指す」としている。
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