ニュース
セブン&アイ、単独路線に転換 株価急落で問われる中計の実行力(2/2 ページ)
カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールがセブン&アイ・ホールディングスに対する買収案を撤回し、約1年続いた両社の攻防は節目を迎えた。
容易でない勝ち残り
コンビニを巡っては、小規模スーパーやドラッグストアなどとの競争が激化し、物価上昇で消費者の財布のひもも固くなるなど、成長に陰りがみえている。業界首位のセブンといえど勝ち残りは容易ではない。
西村氏は、セブンが単独での企業価値向上策で早期に成果を出せなければ、投資家の失望を招き、株価の低迷が続く可能性を指摘する。「物言う株主(アクティビスト)から、(買収提案に対する)セブンの対応が適切だったのか厳しい声があがることも予想される」との見方も示す。(永田岳彦、小島優)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
関連記事
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケ
業績を大きく伸ばすアウトレットがある一方で、ほとんど人も来ず、空きテナントだらけのアウトレットが増えている。その原因は何なのか?
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。