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リサイクル店だった「トライアル」が、西友を飲み込んだ本当の理由(1/3 ページ)

九州を地盤にディスカウントストア「トライアル」を展開するトライアルホールディングスが7月、関東を中心に出店する総合スーパー「西友」を買収した。

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産経新聞

 九州を地盤にディスカウントストア「トライアル」を展開するトライアルホールディングス(HD、福岡市)が7月、関東を中心に出店する総合スーパー「西友」を買収した。西友の完全子会社化により、一気に勢力を拡大して全国区に。業界に大旋風を巻き起こし、売上高1兆円企業の仲間入りを果たしたトライアルHDとは、どんな会社なのか。

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低価格で食品や日用品を販売するトライアルの店舗=福岡県須恵町(一居真由子撮影)

首都圏攻勢の幕開け

 7月2日、西友の買収完了を発表する記者会見が東京都内で開かれた。首都圏攻勢の“幕開け”で、トライアルHDの永田洋幸社長は「流通情報革命をともに進めていきたい」と力を込めた。

 同社は前日の1日付で米投資ファンドなどから約3800億円で西友の全株式を取得した。出店エリアの重複が少ないことから、相乗効果が見込めると判断。買収で店舗数は全国585店に、売上高は単純合算で約1兆2千億円となり、大手コンビニエンスストア「ローソン」や、ドラッグストア大手「ツルハホールディングス」を上回る。

 トライアルHDは西友を足掛かりに、空白区だった東京都内を含め関東への出店を加速する。食品が充実した小型店「トライアルGO」を、西友の店舗周辺にサテライト(衛星)のように配置する計画で、出来たての総菜を高頻度で配送する。

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