新卒3年未満で退職、「辞めてよかった」83.9% 退職理由は?(1/2 ページ)
新卒入社後3年未満で退職した若者のうち、8割超えが「辞めてよかった」と回答したことが、スタッフサービス・ホールディングスの調査で明らかになった。早期退職の背景には、どのような理由があったのだろうか?
厚生労働省の調査によると、2021年3月に大学を卒業した人のうち、3年目までに離職した割合は34.9%に上った。人材総合サービスを展開するスタッフサービス・ホールディングスは、新卒で入社した会社を3年未満で退職した18〜25歳の男女706人を対象に意識調査を実施した。
退職理由として最も多かったのは、「上司や同僚との人間関係が悪かった」(26.3%)だった。「社風が合わなかった」(26.1%)、「会社の将来に不安を感じた」(21.1%)が続いた。
入社3年未満で退職した人に、退職までの在籍期間を尋ねたところ、48.2%が「1年未満」と回答した。中でも「半年未満」が30.8%を占め、約3人に1人が入社から半年未満に退職していた実態が明らかになった。
「辞めようかな」と最初に思った時期については、「入社初日まで」が10.2%、「1カ月未満」が32.9%、「3カ月未満」では51.0%と過半数に達した。また、「1年未満」までに退職を考えたことがある人は82.2%に上った。
そのきっかけとなった場面として最も多かったのは、「オフィス内の職場環境や雰囲気を知った時」で23.3%だった。「オリエンテーション・研修」(17.2%)、「所属部署に着任時」「残業や休日出勤などをしなければならなかった時」(いずれも10.8%)が続いた。
具体的には、「先輩たちにひどく叱られ無視された」「中身がない研修、怒号が響く研修だった」「先輩からの嫌がらせによる業務過多での残業」「社訓を大声で叫ばされた」「体育会系だった」「雰囲気が怖かった」「女性の管理職がいない」などの声が寄せられた。
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