KDDIの新本社は“未来の実験場” キャンプ場モチーフのコワーキング、AIデータセンター展示も(1/2 ページ)
KDDIは7月、本社を東京都千代田区から「TAKANAWA GATEWAY CITY」(東京都港区)に移転した。その狙いは何なのだろうか?
KDDIは7月、本社を東京都千代田区から「TAKANAWA GATEWAY CITY」(東京都港区)に移転した。約1万3000人のグループ社員が利用する。
移転先は、高輪ゲートウェイ駅前の大規模再開発エリア、「TAKANAWA GATEWAY CITY」にある「THE LINKPILLAR 1 NORTH」。6階から27階までをKDDIが占有し、業務フロアのほか、イベントスペースや展示エリア、コワーキングラウンジなどを設けた。
本社移転のプロジェクトマネジャーを務めた大沼悠太氏によると、移転にあたり「オフィスの壁をできるだけ取り払った」という。部署を超えたコミュニケーションを促すことを狙いとしており、社員の位置情報、フロアの混雑状況、会議室の使用状況などを可視化するシステムも導入した。
新オフィスの特徴の一つが、自動走行ロボットの活用である。エレベーターやセキュリティゲートと連携し、社内便や、社食、オフィス内ローソンの商品、来客用の飲料などを配送する。ローソン配送ロボット10台、社内便配送ロボット5台に加え、8月からは社食配送ロボット4台を導入する予定だ。こうしたロボットの導入により、社員が創造的業務に集中できる環境を整えるとしている。
食堂や執務フロア内にもコワーキングエリアを配置。キャンプ場をモチーフにした「Knowledge Camp」では、焚火を思わせる照明演出やテントのような空間を設けた。
広報担当者によると、「業務内容や個人の状況に応じてテレワークも柔軟に活用しつつ、対面でのコミュニケーションが効果的な場合は出社を推奨している」という。新オフィスの移転の効果もあって、社員の出社率は上昇傾向にあるそうだ。
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