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「朝サイゼ」開始で競争激化!? 喫茶店以外でも参入が進む「朝食戦争」 24時間提供するチェーンも:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/5 ページ)
喫茶店にとどまらず、さまざまな業態の飲食チェーンがモーニングを提供し始めている。各社のメニュー戦略を解説する。
一部店舗で食べられる「寿司モーニング」も
回転すしでは、はま寿司が2023年10月から、試験的にモーニングを実施している。現状では33店で実施中だ。
「まぐろ」「サーモン」などのすしを中心に、しょうゆ味の「朝ラーメン」は363円。「きつねうどん」が319円などサイドメニューも充実している。朝限定のおかず「焼きさば」は319円、朝限定価格のコーヒー(温・冷)はSサイズ110円、各種酒やスイーツなどもそろえた。なお、大塚駅前店のみは上記の価格と若干異なるが、実際に行ってみると、大きな違いはなさそうだ。
朝からすしをがっつり食べたい人のみならず、ラーメンもあるので朝ラーの需要にも対応している。朝だけ提供するメニューもあるのは注目度が高い。
「喫茶室ルノアール」は東京の繁華街でよく見かける高級チェーンだが、正午までモーニングを提供している。従って、早めのランチとしても使えるようにしている。ドリンク代に追加する形で4種類からメニューを、1ドリンクで2つまで選べる。それぞれ、厚切りトースト、ハムタマゴトースト、ハムキュウリサンド、照り焼きチキンサンドを中心にしており、80〜270円とリーズナブル。2つも注文すれば、相当なボリュームがある。コーヒーとのセットで1200円程度なので、レンタルオフィスやインターネットカフェでテレワークをするより、お得感を感じさせる。場所を選べば、雰囲気は静かで快適だ。
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