調査リポート
20代の4割超が「転勤」するなら退職を検討 なぜ抵抗感が強いのか(2/2 ページ)
「転勤」に対する意識が、若年層を中心に変化している。エン・ジャパン(東京都新宿区)の調査によると、「転勤の辞令が出たら退職を検討する」と回答した20代は4割に上ったことが明らかになった。
転勤時に「単身赴任をした」と回答した人は69%に上った。また、転勤をきっかけに「退職を考えたことがある」あるいは「実際に退職した」とした人は、合わせて44%と半数に迫る結果となった。特に20代では、その割合が69%に達した。
回答者からは「転勤を断ったら待遇が悪くなった」(40代女性)、「家族への負担が大きくなってしまい、転職を検討した」(30代男性)といったコメントが寄せられた。
転勤を経験して良かったことについては「知らない土地・環境を知る機会になった」が最も多く56%に上った。一方で、良くなかったことについては「特にない」が28%で最多に。年代別で見ると、「退職のきっかけになった(退職した)」は世代間での乖離が最も大きく、20代は44%、40代以上は20%となった。
回答した人からは「ここでしか出会えない人や環境で暮らせるのがおもしろいと感じ、自分の世界が広がったと思う」(30代女性)、「子どもの急病に対応できなかった」(40代男性)などの声が見られた。
調査は6月2〜30日に実施。同社の運営する「エン転職」の利用者2303人から回答を得た。
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