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利用者400万人超 個人向け名刺管理アプリ「Eight」、名刺交換のDXを起こせるか:紙の名刺をなくす(3/4 ページ)

紙の名刺をデジタル名刺に変える「名刺のDX」を進めるEight。立ち上げた意図や今後の戦略についてSansanの創業メンバーの1人で、技術部門を統括する塩見賢治Eight事業部事業部長 兼 技術本部本部長に話を聞いた。

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イベントというEightの収益の柱

 Sansan全体の2025年5月期の通期決算によると、売上高は前年比27.5%増の432億200万円、調整後営業利益は同108%増の35億5500万円と大幅な増益を達成した。要因として、売上総利益率の改善や販管費率の低下などを挙げている。

 Eight事業を見てみると、売上高は50億5100万円。そのうちB2B事業が46億4900万円と92%を占めている。このB2Bビジネス売り上げの約4割を占有しているのが、経営者など各界のトップランナーが人生について語る「Climbers」(クライマーズ)を始めとしたイベント事業だ。ITmedia ビジネスオンラインでも、いくつかの記事でレポートした(関連記事を参照)。

 「Climbersは約5年前から始めました。ユーザーはビジネスパーソンが多く、何か喜んでもらえたり、ユーザーを応援できたりするコンテンツを作りたいという思いから始めた形です」

 Eightを立ち上げたときの塩見事業部長は、人と人の出会いについて、デジタル空間を使い、「偶然の出会いから必然の出会いにしていく世界を実現させたい」と考えていたという。イベント事業などによって、それを実現させた形だ。しかも、Eightの主要な収益源にまで成長させた。この収益を、ソフトウエア開発の投資に回すという好循環を生み出すことに成功したのだ。

多角化にも取り組む

 その一方で、売上高がイベント事業に偏ることのないよう、バランスの良い収益構造の構築にも取り組む。その1つが有料の「Eightプレミアム」で、フリーミアム(無料で提供し、一部のユーザーがより高機能や追加サービスを利用する際に課金する)のビジネスモデルだ(月額600円、年間6000円)。

 「まずは、たくさんのユーザーに使ってもらうことが重要なので、マネタイズは二の次です。確かに一定数のユーザーが加入していますが、事業を賄えるほどになるには、まだまだ時間がかかると感じています」

 法人向けとして、5000社以上が利用している「Eight Team」というサービスも提供中だ。これは、社員が取得した名刺を、会社全体や部署で共有するサービスで、料金は月額1万8000円(9月1日より1万9800円)に設定している。

 「Eight Career Design」(ECD)というリクルーティングに関するサービスも展開。Eight上にあるユーザーの名刺を見れば、どういった経歴で、どういったことに詳しいのかが、ある程度、想像できるという。

 「ある意味、履歴書よりも正しいエビデンスです。これをうまく活用することで、良い人材を採用するためのリクルーティングに使ってもらいたいのです」

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